姪が「出会い系サイト」にはまった。
数十万円払ったという。
涙をポロポロ流して、
「おじさんこのメール読んで」と携帯の画面を見せる。
その画面には
ーさびしかったら、僕に相談してね。云々と
少女の心を持て遊ぶとしかいいようの言葉が続く。
「騙し」は、ますます巧妙になってゆく。
人間の心がモザイクのようになっているとその隙間に
「騙し」が入り込む。
情報というモザイクの小片を集めてつくられてゆく人生ではなく
幾重にも幾重にも重なり塗り上げてゆく生き方を
若い世代にどう伝えるか・・・言葉を継げない。
姪が「おじさん、携帯やめる」とポツンと言った。