映画「博士の愛した数式」を観る。
いちど、DVDのレンタルを借り始めると「借り続ける罠」に落ちる。
この映画での至言。
「数学に最も近い仕事は、農業である」
「数学に最も近いのは百姓だといえる。種子をまいて育てるのが仕事で、そのオリジナリティは『ないもの』から『あるもの』を作ることにある。数学者は種子を選べば、あとは大きくなるのを見ているだけのことで、大きくなる力はむしろ種子の方にある」(岡潔『日本の心』[講談社文庫、1971年])。
長野県をはじめとする日本の風景の「いいとこ取り」が映し出される。
農業があってこそ、この美しい日本の国が存在する。
次期、首相になるであろう方の「美しい日本」は、キナ臭い。
寺尾博士と深津家政婦が、散歩にでて、小川べりでぺんぺん草をとる。
「いいかおり、土のにおい」
美しい日本は、土のにおいがするはずだ。