生業裁判で知り合ったNHKの記者から電話。
ー土曜日行きますが、時間取れますか。
gimin-はぁ、大丈夫ですが・・・・。事務所でいいですか。
ーいや、ご自宅で。
何か、胸騒ぎ。
この予感が当たる。
なんと、カメラさんと音響さんが我が家に入ってきた。
giminーええ、こういう設定は考えていませんよ。
ーまあ、気にせずに・・・・
この動揺を引きずったまま、インタビュー。
なんとなく、話しているが、自分ではない気がしてくる。
柿畑へ移動。
春に切り倒した柿の木を
父と母、叔母、近所のYさんが薪割り機で
その柿の木を割く。
記者もカメラマンもたじろいだ。
福島で生き続ける。
しかし、続けられないこともある。
私たちのいのちも限りがある。
その「生命」を愛おしむことを
原発事故は、私たちに気づかせてくれた。