やはり、懸念は当たってしまった。
福島県は、森林除染のために「木質バイオマス発電」の企業を
誘致するという。
総工費60億円。半分を助成する。
1万2千kWの発電で、11万2千トンの木材を灰にするという。
いくら間伐材の活用と森林除染のためとはいえ
また、世界の笑いものになってしまう。
欧州の基本的スタンスは、「カスケード」利用。
木材を有効に活用するために
製材、パルプ、燃料の順で利用を図る。
まして、木を燃やして発電だけに使うことはしない。
多くは、「熱」利用を軸にした熱電併給のコージェネ。
福島再生を言うならば
高度で大規模な「製材施設」の建設。
その製材施設で使う電気・熱供給に
残材を燃料に使うというのが筋だろう。
11万2千トンもの木を毎年燃やして
福島県の山を禿山にしてしまうのだろうか。