フライブルクのテレビ局に
「何故フライブルクへ来たのか」との問いにこう答えた。
「環境首都フライブルクの原点は、
原発反対だったから」と。
1970年代に酸性雨によって黒い森が枯死の危機に瀕し、
なおかつ近郊のヴィールに原子力発電所を建設する計画が持ち上がり、
原発反対運動が起きた。
フライブルクは黒い森を守るために、
エネルギーでは脱原発・自然エネルギー推進をとり、
大気汚染対策としてクルマ依存からの脱却と
公共交通・自転車の強化を採用した。
自然エネルギーでは太陽光発電の普及を中心にしている。
交通面では都心への自動車乗り入れを制限し、
路面電車を整備するなどの諸政策をとった。
また、旧フランス軍駐留地である市南部の
ヴォバーン地区では、エコロジーを重視した団地が造成されている。
未来を予見する都市がそこにあった。