「ルネッサンス」という言葉を封印してきたが
いま巷にあふれる「創造的復興」の言葉を目にするとき
この言葉を「旗印」にしたいとう思いが強い。
なぜか。
いまや、復興は「ビジネスチャンス」と同義語になり
またも、人間は後回し。
避難所暮らしを余儀なくされる人々を
本当に人間として扱っているのだろうか。
フランス映画「未来の食卓」製作チームが
「原発」をテーマにドキュメンタリーをつくるために
福島に取材に入った。
プロデューサーのベアトリスの視点は
常に「人」と「自然」。
須賀川の樽川さんの人柄に魅了されると語る。
津波で田んぼの形状さえもなくした
鹿島の浜辺で瓦礫に埋まった田んぼの向こうに沈む
夕日を見つめて
「人間は何をしてきたのかなぁ」と呟いた。
人間・人権が「復権」しない限り
また、「天罰」たる「犠牲」を
誰かに強いることになる。